http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1035716540 | ||
意味 | heuristic | 何かを短時間で楽に識別・判断したいときに利用する、単純化された手掛かりのこと。 |
1. 経験則 | ||
2. 自己発見的学習 | ||
3. 試行錯誤を繰り返して問題を解決する | ||
4. 少ない努力で即座に結論を求める方法 | ||
長所、短所 | 人の認知資源は限られているため、少ない認知資源で結論に達することができるヒューリスティックスは、日常生活を送る中での判断や意思決定において、頻繁に用いられる。しかし、人によって判断結果に一定の偏りが生じることが多い。 | |
比較 | ヒューリスティックスに対して、論理的プロセスを経て問題解決に至る一連の手順はアルゴリズムと呼ばれる。 演繹法:確定事実の組立による3段論法:A→B、B→C、よってA→C、 帰納法:1事例提示→一般仮定→無作為1事例立証→仮定の確立 |
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種類 | 1. 代表性ヒューリスティック (検索容易性) - 典型的と思われるものを判断に利用すること | ある出来事の発生確率を考えるとき、その出来事に典型的な特徴を持つ内容に対して過剰に反応してしまう性向を言います。例えば、朝学校に行ったら、窓ガラスが全て割られていました。窓ガラスを割った犯人として、A. 高校生、B. 暴走族のヤンキー男子高生、のどちらがありうる(発生確率はどちらが高い)でしょうか?という質問をしたとします。直観的に、Bを選んでしまう人が多いのですが、選択肢をよく見ると、BはAより限定的であり、逆にAはBよりも範囲が広いため、Aである確率はBよりも高くなければならないのですが、「暴走族」で「ヤンキー」といった特徴が、窓ガラスを割りそうな典型として強く認知されるために、代表性ヒューリスティックが働き、Bを選らんでしまうわけです。 |
2. 利用可能性ヒューリスティック - 日常生活で簡単に利用できる情報によって判断してしまうこと | 信号機が分かりやすいです。交通量の多い交差点を渡るときを浮かべてみてください。車・バイクの位置関係や状態を全て完璧に把握して渡るかどうかを判断すれば、事故には遭わないでしょうが、そうした複雑な情報を瞬時に判断するのは無理です。そこで、信号機の色をヒューリスティックとして用いるわけです。本来、青・黄・赤という色自体には何の意味もなかったのですが、青=渡れ、黄=注意、赤=停まれという意味を共通理解とすることで、色を見るだけで渡るべきかどうかが判断できるようになったわけです。 | |
頭に思い浮かびやすい、目立ちやすい手掛かりを利用する傾向を指します。例えばトヨタと日産とホンダ、どのメーカーが最も環境に配慮した車を作っているでしょうかと聞くと、おそらく最も有名なエコカーである、「プリウス」を思い浮かぶ人が多いため、トヨタと答える人の割合が多かったり、交通事故現場を見てしまった後は、自動車事故による死亡者数や発生件数を多く見積もったり、あるレストランを総評する際、もっとも思い出しやすい、最近食べた料理の善し悪しで判断したり、といった例が挙げられると思います。 | ||
3. 固着性ヒューリスティック (係留と調整ヒューリスティック、アンカリング) - 最初に示された特定の数字などが印象づけられること | 最初に与えられた情報を手がかりに検討を始め、最終的な回答を得る推測を、係留と調整ヒューリスティックと呼ぶ。係留とは、はじめの値を設定することを意味しており、船が係留地点からそれほど遠くまで動けないのと同じように、事後の調整は通常不十分となる。つまり、初期値が異なると最終的な推定値も大きく異なる。 | |