http://www.somos.co.jp/solution/042.htm
『たぶん…』だけでも、たぶん20語あります。
[Probability Scale]
テレビの健康ショウで医学博士や栄養学博士達が入り乱れて海外最新情報を発表してくれます。
しかし、ひと言申し上げたいことがあります。それは原文の結論のところで使われている『たぶん…』をぜひ正確にくみ取って欲しいということです。
もともと小規模、短期間の研究が多いので、結論は推論のようなものです。そこでpossiblyやmaybe、probablyなどの『たぶん』が頻繁に使われるのですが、これらは同じレベルの『たぶん』ではありません。可能性、確実性、実現性の大きさによって書き手のメッセージが表現されている大切なキーワードです。
Probability Scale(実現性の大小のスケール)
出典:ロバート・ヒルキ著『国際ビジネス感覚養成講座』ガデリウス(株)人事部編、社会経済生産性本部出版部
医学や健康、栄養に関するレポートは、引用する際には少なくとも50%以上の可能性が欲しいと思います。
日本では『話し半分に聞く』と言いますが、怪しいことの多い国、スペインでは『話しは半分の半分』に聞くことになっています。逃がした魚が1メートルだったら、25センチのことです。
たとえば『血管年齢』の測定なんか、私のスペイン的尺度ではエンターテインメントだと思っているのですが、マジにやっている医師がいるのには驚かされます。
少しゴマを食べたり酢を飲んだだけで血管年齢が10歳も20歳も若返るなんて、『たぶん』マジな医師ではなくてマジナイ師の言うことなのだ。
(2002. 11.18 Katsuyuki KAWAI)