名 称 |
略 称 |
特 色 |
対象年齢 |
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CMI健康調査表 |
CMI |
男女別に身体的自覚症の質問と精神的自覚症の質問からなり、神経症を4領域に判別できる |
14〜 |
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SDS自己評価式抑うつ性 |
SDS |
20項目の質問により、「抑うつ性」を評価する |
18〜 |
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尺度 |
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顕在性不安検査 |
MAS |
MMPI(550項目)より厳選した50項目に妥当性尺度を15項目加えた数で構成され,不安尺度を測定する事で神経症の程度や治療経過を判定に用いる |
16〜 |
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日本版STAI |
STAI |
不安状態と不安になりやすい性格傾向を分けて測定する |
13〜 |
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POMS |
POMS |
65項目の質問で、被験者の気分や感情の状態を『緊張−不安』、『抑うつ−落ち込み』、『怒り−敵意』、『活気』、『疲労』、『混乱』の6尺度同時に測定し、うつ病や不安障害の程度を明らかにする |
16〜 |
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精研式パーソナリティー |
INV |
50項目の質問により性格を(S)分裂性気質、(Z)循環性気質、(E)粘着性気質、(H)ヒステリー性気質、(N)神経質の5類型に分ける |
14〜 |
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インベントリー改訂版 |
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UPI学生精神的健康調査 |
UPI |
大学の新入生に対する学生相談・精神衛生相談のツールとする。 |
18〜 |
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PIL生きがいテスト |
PIL |
『人生の意味・目的意識』を探る20の質問と文章完成法、自由記述の3分野構成で『生きがい度』を測る |
13〜 |
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KMI |
KMI |
100項目の質問で既住・家族歴、精神愁訴、身体愁訴の分野での状態を明らかにして心身症、神経症の判断に役立てる |
16〜 |
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NCI |
NCI |
30項目の質問により性格を(S)分裂気質、(Z)循環気質、(E)粘着気質、(I)執着気質、(H)ヒステリー、(N)神経質の6類型に分ける |
18〜 |
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気管支喘息症状調査表 |
CAI |
呼吸器心身症研究会が作成した物で、気管支喘息に心理的影響(心身症・神経症・うつ病)がどの程度作用しているかを測る |
13〜 |
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恐怖心調査 |
FSS |
恐怖・不安・不快を起こさせる多数の刺激語に対する尺度を答えさせ、被験者の持つ神経症的な感受性と其のジャンルを探る |
14〜 |
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自律神経失調症チェック表 |
TMI |
CMIを基として自律神経性愁訴43項目と精神的愁訴51項目を構成し、身体の機能性疾患を狭義の『自律神経失調症』か『心身症』か『神経症』かに分類する。 |
18〜 |
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ハミルトンのうつ病評価尺度 |
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24項目の5段階評価により鬱状態を明らかにし、薬効検定などに使用する |
20〜 |
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職業ストレス検査 |
OSI |
職業生活上のストレス度を『職業役割検査』60問、『ストレス反応検査』40問、『ストレス対処検査』40問で判定する |
18〜 |
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T 心理検査とは |
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心理学的測定(psychological measurement)とは |
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心的現象を数量的に観察したり整理する方法(尺度構成、数学的な記述・分析等)、及び、数量的研究法を総称したもの。そのなかで、知能、適性、学力、人格その他の心理的特性の個人差を測る手続きを総称して、心理検査法という。 |
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その際に、心理的特性の個人差を正確に測定する為には、 |
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@問題や課題、作業といった測定材料が予め選定されている事 |
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A実施の仕方が予め決められている事 |
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B教示の仕方が予め決められている事 |
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C結果の処理方法が予め決められている事 |
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D結果が「尺度」によって客観的に表示されている事(標準化) |
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という条件が必要である。 |
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また、信頼できる「良い」心理検査は、 |
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@信頼性:実験者等あらゆる条件で行っても、同一の患者であれば常に一致した結果が得られる事 |
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A妥当性:測定しようとしている特性をどの程度正確に測っているか、という事 |
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B客観性:成績の査定や採点が、採点者の主観的判断に左右されない事 |
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C弁別性:特性や採点の結果に、優劣がつけられる事 |
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D比較可能性:時間を追う毎の変化や個人差を考慮する為に、比較が可能な尺度が準備されている事 |
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E実用性:安価で、簡単で、扱いやすい、等という事 |
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等の条件を備えている必要がある。 |
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U 心理検査の分類 |
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1.測定内容による分類 |
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能力検査:個人の能力を測定するもの。知能検査、学力検査、適性検査等がその代表である。 |
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作業検査:特定の条件下での行動を測定するもの。性格検査、評定尺度法等がその代表である。 |
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2.各種基準による分類 |
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1)集団検査と個別検査:心身医学場面で用いられるのは、個別検査が多い。 |
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2)言語式検査と非言語式検査 |
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3)速度検査と力量検査 |
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4)概観検査と診断検査 |
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3.性格検査の分類 |
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1.
質問紙法(性格目録法):予め準備された質問項目に対する回答を集計する事によって、患者の性格傾向を測定診断しようとする方法。 |
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MMPI、MPI、Y-G性格検査法が代表的。 |
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実施や採点、結果の解釈が容易で、検査者の主観的判断が入りにくい。結果、客観的な資料を手に入れることができる。 |
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また、患者が「うそ」を答える事による信憑性の低下を予防する為に、L尺度(Lie
Scale)とよばれる質問事項を加えた質問紙法が開発されている。 |
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2.
作業検査法:一定の作業を課し、その作業経過・結果によって性格を診断する方法。 |
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クレペン検査や意志気質検査等が挙げられる。但し、実施と結果の解釈が困難である。 |
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3.
投影法:曖昧な意味を持った刺激を与え、その反応を分析する事によって、個人の感情や情緒的な状態等を調べる方法。ロールシャッハ・テスト、TAT(絵画統覚検査)、PFスタディ、SCT(文章完成法)等がある。 |
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しかし、実施における困難と結果の客観的判断が難しい為、信頼性が低い。 |
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V 心理検査の利用上の留意点 |
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@利用目的に照らし合わせて、適切な検査を選ぶこと |
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A実施方法を間違えないこと |
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B検査結果の処理を注意深く行うこと |
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C得られた結果を正しく解釈すること |
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D数値に表れない結果に注目すること |
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Eテストバッテリーの活用 |
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W 心身医学領域において有用な心理検査 |
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1.一般的性格検査 |
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1)Y-G性格検査(矢田部-Guilford性格検査) |
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120項目からなり、抑うつ性、回帰性傾向、劣等感、神経質、客観性、協調性、攻撃性、一般的活動性、のんきさ、思考的外交性、支配性、社会的外向性の12因子について診断。 |
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実施が容易であり、比較的多くの情報が入手できる為、比較的よく用いられる。 |
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2)MMPI(Minesota Multiphasic Personality Inventory) |
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心気症、抑うつ、ヒステリー、精神病質的変倚、男性性・女性性、パラノイア、精神衰弱、精神分裂病、軽躁症、社会的内向性の10臨床尺度と三つの妥当性尺度からなる。 |
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かなり詳細な病理的判断が可能であるが、550項目ある為、実施に時間がかかる。 |
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3)MPI(Maudsley Personality Inventory) |
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外向性・内向性(E尺度)、神経症傾向(N尺度)、中性項目、Lie-Scaleの80項目からなる。 |
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性格傾向の診断に加え、神経症や心身症の治療可能性とその予測にも利用できる。 |
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2.特定の性格特性を測定する検査 |
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1)抑うつ傾向を測定する検査 |
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代表的なものは、SDSとBDIである。 |
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SDS(Selfrating Depression Scale)は、憂鬱感や疲れ易さ、入眠傷害といった抑うつ状態に関連する20の質問事項に対する回答を4段階で評定し、抑うつ性を測定するもの。 |
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BDI(Beck Depression Inventory)は、うつ病の様々な特徴に関連する四つの文章の中から一つを選択し、計21の質問事項に対する結果から、抑うつ傾向を測定すもの。 |
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2)不安傾向を測定する検査 |
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代表的なものは、MASやSTAIである。 |
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MAS(Manifest Anxiety Scale)は、MMPI550項目から50項目を選定し作成されたもので、個人が抱く様々な不安のうち、身体的・精神的に明らかに意識する事のできるものを測定し、その程度を明らかにする。また、L尺度である15項目も用意されている。 |
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STAI(State-Trait Anxiety Inventory)は、性格特性としての個人の不安の強さ(特性不安:T-Formによる測定)と、それぞれの場面で瞬間に感じる不安の強さ(状態不安:S-Formによる測定)をそれぞれ20の質問項目で測定するもの。実施が極めて簡単で、弁別力に優れている。 |
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3)タイプA行動パターンを測定する検査 |
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JAS(Jenkins Activity Survey)が代表的。これは、日常の行動傾向や考え方を見る44の質問項目からなる。その他、JCBS(Japanese Coronary-Prone Behavior Pattern Scale)、東海大式日常生活調査表、A型傾向判別表等がある。 |
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4)原因帰属の方を測定する尺度 |
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原因帰属:個人がある行動を行い、何らかの結果を手に入れたとき、その結果の原因がどこにあるか、という判断に見られる個人の一貫した傾向のこと。症状の形成と維持に密接に関連する。 |
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IE-Scale、児童用原因帰属尺度等がある。この測定は、とりわけ抑うつ傾向のある患者の診断に有用。 |
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5)自己主張性を測定する検査 |
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Assertion Inventory、Gambrill and Richey Assertion Inventory、Rathus Assertion Inventory等がある。 |
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対人的な不安や不適応を示す患者、そのストレスが症状の形成・維持に深く関わっている患者、等の診断、治療効果の判定に有効。 |
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6)その他 |
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FSS(Fear Survey Schedule:恐怖度調査票)…恐怖反応の具体的内容を調査する。 |
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RSS(Reinforcement Survey Schedule:強化子調査票)…個人がどの様な強化刺激に反応し、また、有効な強化子を探る。 |
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GSES(General Self-Efficasy Scale:一般性セルフ・エフィカシー尺度)…一般的な自己効力感の強さを測定する。 |
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3.健康調査表 |
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1)CMI(Cornell Medical Index)健康調査表 |
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患者の心身両面にわたる自覚症状を、比較的短時間の内に調査する事が目的。自覚症の調査手段としてのみならず、情緒障害の評価の手段ともなり、初診時のスクリーニングに用いられている。 |
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目と耳、呼吸器、心臓脈管、消化器、筋肉骨格、皮膚、神経、泌尿生殖器、疲労度、疾病頻度、既往歴、習慣に関する身体的項目と、不適応、抑うつ、不安、過敏、怒り、緊張に関する精神的項目、併せて、男性版211項目、女性版213項目からなる。 |
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結果は4つの領域に判別され、 |
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T領域:心理的正常域 |
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U領域:心理的に正常である可能性が強い領域 |
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V領域:神経症の傾向がある領域 |
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W領域:神経症の可能性が強い領域 |
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2)健康感尺度 |
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健康に関する様々な行動に対する個人の認知的側面を測定するもの。「心理的安定」、「意欲」、「体調」、「生活行動習慣」の4因子、40項目からなる。 |
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4.エゴグラム |
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心身医学の主要な治療法である交流分析において用いられる。CP(Critical Parent)、NP(Nurturing Parent)、A(Adult)、FC(Free
Child)、AC(Adapted Child)という5つの自我状態と心的エネルギーを視覚的に理解しようとするもの。TEG(東大式エゴグラム)が一般的。 |
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5.知能検査 |
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個人の知能を測定する検査。 |
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個人式検査として、田中ビネー法(概観検査) |
、WISC-R、WAIS(診断検査)等がある。 |
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集団式検査も多く存在する。 |
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Note |
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抑うつ症(depression)=depressive reaction, depressive syndrome |
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うつ病,抑うつ〔症〕。悲しみ,孤独,絶望,低い自己評価,自責感を特徴とする一時的な精神状態ないし慢性的な精神障害で,精神運動制止,頻回ではない焦躁,社会からの引きこもり,植物神経症状(食欲低下,不眠等)等の徴候を伴う |
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http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/8093/test1.html |
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